出産してから分かった子育ての理想と現実

私には、小学生の息子が二人います。 出産前は、子供は当たり前に元気に生まれてきて当たり前に元気に育ち、親の手を離れていくのが当たり前だと思っていました。

私は、結婚してから仕事を退職して、長男を妊娠、出産をし、育児をしながら将来子供が小学校に入ったらまた社会復帰がしたいと考えて、資格試験の勉強をしながら育児をし、そして次男を出産しました。

次男出産後、資格試験に合格し、しばらくは育児を頑張ろうと思っていました。 次男を出産した時は、長男が2歳半だったのですが、長男はあまり言葉が出なくて、こだわりも強くとても育てにくい子だなと思っていました。 市の保健師さんなどに相談し、言葉の教室などにも通いましたが、言葉がどんどん出てくるというようなことはなく、結果長男は知的障害でした。

ほどなくして、次男が1歳になった時から次男の異様な行動が気になるようになりました。次男は、トミカの車が大好きだったのですが、手に持って走らせたりするわけでもなく、ひたすらたくさんのトミカを綺麗に一列に並べて、それをじっと何時間でも眺めていました。また、手をふるバイバイを教えると、掌を自分側に向けてふるので小児科で相談してみると、次男は自閉症と知的障害をもった子でした。

私は、羊水検査とかもせず妊婦健診で何か異常なことがあったわけでもなかったので、自分の子はそれなりに成長して、学校へ行き大学を出て、そして仕事をして社会人として自立するのが当たり前で、子供の成長と共に自分自身も仕事をバリバリするという未来を描いていましたが、そんな未来は一瞬で崩れ去ってしまいました。

それからは、障害の事をたくさん勉強するようになり、私の子供のような障害は妊娠中には発覚せず成長と共に分かることを知りました。 私は、たまたま主人の収入だけで生活していけるので、今は子供の学校の付き添いなどに時間を使っていますが、このような経験から出産した後の子供の色々な可能性を、あらかじめ少しは念頭に置いとくべきだと思います。