立ち合い出産で失敗しないためにするべきこと

最近では立ち合い出産を希望する夫婦が多くいます。初めての出産では不安も多く、想像がつかない事だらけだと思います。いざ、立ち合い出産の場面になると、なんだか夫が頼りにならないと感じた妻は少なくないのではないでしょうか。夫が立ち合い出産で妻の要望を叶えることができたのなら、立ち合い出産の満足度は高まります。

私は、初めての出産で立ち合い出産を希望しました。妊娠の経過は順調で、おしるしがきてから2日後の夜に陣痛が始まりました。実家に帰省していた私は、夫に連絡すると、夫はすぐに車で実家まで駆けつけてくれました。陣痛がきてから子宮口が開くまで30時間かかり、いよいよ分娩台にあがりました。

立ち合い出産が始まりました。2日間寝ていないので、疲れていましたが、夫の励ましが心強かったです。陣痛の痛みがピークになり、力の限りいきんでいると、ふと私の横で手を握ってくれている夫の顔がニヤニヤしているのに気がつきました。しかし、私は必死になっているので、夫になぜニヤニヤしているのか聞きたいけれど聞けませんでした。

「今それどころじゃない。」そう自分に言い聞かせて、私は天井を見ながらいきんでいましたが、夫のニヤニヤする顔が視界に入ってきます。さっきまで夫は私に声をかけてくれていたのに、今は何も言わず、ただニヤニヤしているのはなぜか?まさか、私のいきむ顔がブサイクすぎて、笑いをこらえきれなくてニヤニヤしているのでは?!と思いました。そう思ったら私は怒りが込み上げてきました。普段は温厚な私も、さすがに夫を許せない気持ちになりました。しかし、夫を問い詰める余裕はありませんでしたので、心の中で「コノヤロー!」と、怒りをパワーに変えて出産しました。

赤ちゃんとご対面した後、病室に戻って、夫と二人きりになったタイミングで夫になぜ笑ったのか尋ねました。夫は「笑ってない。」の一点張りでした。私が気づいていないとでも思ったのでしょうか。私が「許せない、私が一番頑張っていた時にニヤニヤしてた!」と言うと、夫は「笑顔を作っていたんだよ。」と言いました。頑張っている人に頑張れというのは失礼だから、かける言葉が見つからなくて、私の顔が本当につらそうだったから、夫は笑顔を作って私を癒そうとしたらしいのです。夫の優しさは、私には伝わりませんでした。ただ、勘違いした私が勝手に怒って、最大限に力を出せたので結果オーライでした。

私の希望では、立ち合い出産で夫に励ましてほしい、そして一番大変な時には、大きめの声で強めに「頑張れ」と言ってほしかったです。この希望は立ち合い出産の前に夫に伝えていませんでした。

言葉にして伝えることは大切だと反省しました。

私達夫婦のように思いのすれ違った立ち合い出産とならないように、妻が夫に求める立ち合い方法について夫婦で話し合う機会を設けることが、立ち合い出産の満足度に繋がるのではないでしょうか。

立ち合い出産の予行練習を夫婦でしてみてはいかがでしょうか?!